平成29年度 大分県厚生連 鶴見病院 病院指標

医療法における病院等の広告規制について（厚生労働省）
  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  3. 初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）
  7. その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0～ 10～ 20～ 30～ 40～ 50～ 60～ 70～ 80～ 90～
患者数 183 83 80 113 306 490 1100 1642 1312 271
≪算出方法≫
平成29年４月１日から平成30年３月31日に退院した患者数を10歳刻みの年齢階級別に算出。

≪解説≫
平成２9年度の退院患者数を年齢階級別に掲載しています。
この指標により当院での年齢別の治療実績を確認することができます。
当院では60歳以上の患者さんが多い傾向にあり、75％以上を占め、全国的な平均とほぼ同じ数字となっております。
地域的なこともありますが、高齢化社会の一端を顕著にみることができる一例だと思います。また、40歳から50歳の患者さんも比較的多く約15％程を占めます。40歳以上はがんの発生率が高くなる年代ですので、当院が、がん治療に力を入れていることが分かります。
診断群分類別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－４あり　副傷病なし 58 9.16 11.99 0.00% 71.07
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等２－なし 38 21.66 19.65 28.95% 73.87
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等２－なし　副傷病なし 24 19.04 20.83 29.17% 88.00
040040xx9908xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－８あり 19 12.89 11.75 0.00% 76.21
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－なし　副傷病なし 17 11.24 14.60 23.53% 76.88
呼吸器内科は、がんの患者さんや肺炎を多く診療しており、平均年齢が高いことが特徴です。
がんの患者さんについては当院の関連施設である健康管理センターの検診や、他の施設での検診等で胸部に異常が見つかった患者さんに対し気管支鏡を用いて組織を採取しがんの確定診断等を行っています。確定診断後は患者さん一人ひとりに最も合った治療をご提案します。また手術においても当院呼吸器外科の医師と密に連絡を取り手術を行い、ほとんどの患者さんが低侵襲な胸腔鏡での手術を行っています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 96 3.79 7.87 0.00% 71.77
060100xx99xxxx 小腸大腸の良性疾患（良性腫瘍を含む。） 手術なし 95 2.03 3.02 0.00% 75.12
060340xx03x00x 胆管（肝内外）結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等２－なし　副傷病なし 67 11.09 10.61 2.99% 71.13
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術・処置等２－なし 44 7.48 8.73 0.00％ 73.45
060190xx99x0xx 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置等２－なし 36 7.61 9.06 8.33% 69.61
消化器内科は食道から肛門までの消化管やそれに付随する臓器例えば胆嚢や肝臓の治療を行う診療科です。
当院で患者さんが多い診療科であり、特に大腸のポリープや憩室で入院される患者さんが多いのが特徴的です。平成28年4月より外来での日帰りポリープ切除を始めていますので入院数は減少していますが、入院と外来の症例数を足しますと、県内トップクラスの症例数を有しています。
また、総胆管結石や胆嚢結石等の症例も多く、その患者さんに対しては内視鏡を用いて結石を除去したり、胆管に管を入れて治療をしています。総胆管結石や胆嚢結石等の症例は緊急入院が多いのですが、消化器内科は24時間内視鏡を行える体制を整えています。
他に、食道がんや胃がん、大腸がんを粘膜の下の層で剥離切除する内視鏡的粘膜下層剥離切開術も多くの症例を診療しています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等１-１あり　手術・処置等２－なし　副傷病なし 251 3.52 3.03 1.20% 70.74
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 手術・処置等１-なし、１,２あり　手術・処置等２－なし　副傷病なし 114 7.53 4.62 1.75% 72.49
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－なし　副傷病なし 45 16.84 17.71 24.44% 85.80
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等１-なし、１,３あり　手術・処置等２－なし　副傷病なし 38 16.37 11.21 7.89% 79.55
050030xx97000x 急性心筋梗塞（続発性合併症を含む。）、再発性心筋梗塞 その他の手術あり 手術・処置等１-なし、１あり　手術・処置等２－なし　副傷病なし 38 13.74 12.72 2.63% 71.58
循環器内科は当院で症例数が多い診療科です。主に狭心症や心筋梗塞等心臓の血管に対する治療を行っています。
狭心症については労作時や安静時に胸痛等を自覚し受診される患者さんや当院の関連施設の健康管理センター等の検診で異常が見つかり受診される患者さんがほとんどで、血管内が狭くなり心筋に十分な血流が送り込めないことにより痛みが起こります。そのためカテーテルを用いて血管内の評価をし評価段階で治療が必要な場合はそのまま治療を行います。
急性心筋梗塞については、血管が閉塞もしくは狭窄しているため血流が下がり心筋に十分な血液が届かなくなり心筋が壊死してしまった状態です。この場合生命に係わるため、緊急で心臓カテーテルで治療を行います。当院では、急性心筋梗塞等に対応するため心臓病センターを有しており24時間体制で対応しています。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 手術・処置等２－なし 47 4.06 6.03 0.00% 2.43
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等２－なし 29 3.83 5.50 0.00% 3.66
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症（その他） 副傷病なし 22 4.36 5.94 0.00% 1.50
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等２－なし　副傷病なし 14 4.50 6.32 0.00% 3.07
150020xxxxx0xx 細菌性腸炎 手術・処置等２－なし 10 3.60 7.27 0.00% 7.50
小児科の患者さんは肺炎や腸炎などの患者さんが多い診療科です。小児科のこれらの疾患は入院設備のない診療所からの紹介が多くなっていることも特徴の一つです。また、これらの症例は全国の平均在院日数より当院の平均在院日数が下回っており、早期に退院され回復が早いことがうかがえます。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－なし　副傷病なし 65 6.17 7.40 0.00% 57.25
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 胃切除術　悪性腫瘍手術等 手術・処置等２－なし 26 16.62 17.27 7.69% 74.42
060035xx01000x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術　全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－なし　副傷病なし 26 12.31 15.61 0.00% 71.81
060335xx0210xx 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等１-あり　手術・処置等２－なし 21 15.81 20.74 4.76% 73.57
060150xx99xx0x 虫垂炎 手術なし 副傷病なし 20 5.75 7.01 0.00% 41.60
腹腔鏡下胆嚢摘出（術前胆嚢ドレナージあるなし）、胃癌（胃切除術）、大腸癌が症例件数の上位を占めています。特筆すべきは、これらのうちで虫垂炎を除いた事項では全て手術を行っていますが、当院の平均在院日数が全国平均在院日数を全て下回っています。胆嚢はほぼ10割、胃・大腸の8割以上は腹腔鏡下で手術を施行していますが、合併症が少なく安全に手術が施行でき、早期社会復帰を達成している証拠と言える結果です。虫垂炎は手術適応を考慮する関係で、保存的治療も外科で行っているため上位に入っており、抗生剤治療の進歩の恩恵もあり、最近では保存的治療件数が手術件数を上回っています
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術　肩、股等 86 29.31 27.09 87.21% 82.55
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷（胸・腰髄損傷を含む。） 手術なし 副傷病なし 23 13.74 19.94 82.61% 80.70
160760xx97xx0x 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし 17 11.41 5.21 0.00% 58.82
070230xx01xxxx 膝関節症（変形性を含む。） 人工関節再置換術等 15 31.00 25.09 6.67% 72.53
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等２－なし 13 14.54 19.97 84.62% 74.92
整形外科は転倒等により股関節を骨折し入院手術される症例が多くなっております。平均年齢が非常に高いので、術後の早期機能回復を目的に術前よりリハビリを開始しています。また、転院率が非常に高いですが、リハビリの専門病院等に転院することにより、当院よりきめの細かいリハビリを行っていただく為に体制を整え近隣の病院と連携をしています。
その他、色々な箇所の骨折や外傷等に対応するため24時間対応できる体制も整えております。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍（脊椎脊髄を除く。） その他の手術あり 手術・処置等１-なし 50 4.02 4.86 0.00% 52.96
180060xx97xxxx その他の新生物 手術あり 13 3.38 6.45 0.00% 66.38
130030xx97x00x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等２－なし　副傷病なし - - 8.84 - -
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）等 手術・処置等１-なし - - 4.14 - -
160660xxxx0xxx 皮下軟部損傷・挫滅損傷、開放創 手術・処置等１-なし - - 10.25 - -
形成外科では良性の軟部腫瘍の手術目的での入院が最多となっています。皮膚科や一般外科などでも治療されうる疾患ですが、「きれいで目立ちにくい傷跡」を希望して当科を受診されたり、入院設備のない皮膚科クリニックよりご紹介頂くなどして、数多くの手術を行っています。また、通院で治療困難な、軽症から中等症までの外傷や皮膚軟部組織感染症にも対応しています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満） 手術なし 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－４あり　副傷病なし 30 22.03 16.38 66.67% 73.30
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫（非外傷性硬膜下血腫以外）（JCS10未満） 手術なし 手術・処置等２－なし　副傷病なし 29 25.66 19.10 75.86% 73.48
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等２－なし　副傷病なし 23 15.22 7.34 30.43% 71.65
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等２－なし　副傷病なし 22 8.14 6.32 13.64% 66.59
010060x2990201 脳梗塞（脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満） 手術なし 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－２あり　副傷病なし 20 19.00 16.51 45.00% 71.15
脳神経外科では脳卒中や頭部外傷などを担当しています。脳卒中については出血性（脳出血やくも膜下出血）も虚血性（脳梗塞）も当科で治療しており、患者数の多いのは脳梗塞です。脳梗塞とは脳の血管が何かの理由で閉塞したり狭窄したりして血流が途絶えてしまい脳の一部が壊死する疾患です。当院では、急性期脳梗塞に対する血栓溶解療法を行っており、24時間投与できる体制を整えています。また、機能回復を早めるため早期にリハビリテーションを開始しています。頭部外傷では慢性硬膜下血腫の患者さんが多くなっています。これは受傷後１～２か月後に脳を覆っている硬膜と脳の間に血腫がでたまる病気で、頭痛や麻痺を生じますが、認知症と間違われていることもあり、治癒できる認知症のひとつとされています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等２－なし 36 12.86 12.35 0.00% 71.36
040040xx9908xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－８あり - - 11.75 - -
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等２－なし　副傷病なし - - 10.04 - -
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－４あり　副傷病なし - - 11.99 - -
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－なし　副傷病なし - - 14.60 - -
呼吸器外科では肺がんの患者さんを手術する症例が大変多くなっております。当院の呼吸器内科と密に連絡を取り患者さんに合わせた治療を行っています。また、手術に関しては低侵襲な胸腔鏡下での手術を数多く行っています。
放射線治療科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx99x2xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２－２あり 11 32.00 30.31 0.00% 59.09
110080xx9902xx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－２あり - - 26.31 - -
130030xx99x2xx 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等２－２あり - - 28.59 - -
06007xxx9903xx 膵臓、脾臓の腫瘍 手術なし 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－３あり - - 31.53 - -
070040xx99x2xx 骨の悪性腫瘍（脊椎を除く。） 手術なし 手術・処置等２－２あり - - 23.73 - -
放射線治療科では、主にがんに対する治療を行っています。県内でも有数の高機能治療機を有しており、質の高い放射線治療を行っています。特に強度変調放射線治療といった新しい治療方法に力を入れています。スタッフも専門の資格を有する医師、放射線技師、看護師が治療に従事しています。
放射線治療は体への負担が比較的少ない治療方法で、高齢者や体力のない患者さんでも適応できる治療法です。また、乳癌や前立腺癌等では仕事を続けながら治療を行うことも可能です。
腎臓外科・泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等１-なし　副傷病なし 34 5.26 5.75 0.00% 65.56
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術　経尿道的手術 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－なし 34 8.03 7.31 0.00% 72.82
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 その他の手術あり 副傷病なし 18 5.89 7.20 22.22% 77.00
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 16 11.69 12.34 6.25% 73.50
110200xx02xxxx 前立腺肥大症等 経尿道的前立腺手術 14 8.29 9.73 0.00% 72.07
腎臓外科・泌尿器科では主に膀胱がんに対する治療を行っています。膀胱がんの患者さんについては当院の関連施設である健康管理センターの検診や、他の施設での検診等で異常が見つかった患者さんについて、外来で診療し、入院の上膀胱鏡で組織を採取し確定診断をします。その後、膀胱鏡を用いて尿道を介して手術をする術式をほとんどの患者さんで行っております。次に尿管の結石等も多い症例となっています
糖尿病・代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
100070xx99x100 ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（末梢循環不全なし。） 手術なし 手術・処置等２－１あり　副傷病なし 18 19.17 14.27 0.00% 60.44
100071xx99x110 ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（末梢循環不全あり。） 手術なし 手術・処置等２－１あり　副傷病あり - - 15.63 - -
100070xx99x000 ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（末梢循環不全なし。） 手術なし 手術・処置等２－なし　副傷病なし - - 11.16 - -
100070xx99x110 ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（末梢循環不全なし。） 手術なし 手術・処置等２－１あり　副傷病あり - - 15.87 - -
100071xx99x100 ２型糖尿病（糖尿病性ケトアシドーシスを除く。）（末梢循環不全あり。） 手術なし 手術・処置等２－１あり　副傷病なし - - 14.63 - -
糖尿病・代謝内科は主に糖尿病を治療する診療科です。主に入院で多いのは教育入院といい血糖のコントロールの悪い患者さんに入院してもらい自己で血糖の管理ができるようにインスリンの注射の教育等を行うものです。

腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等１-あり　副傷病なし 41 8.68 7.35 0.00% 56.34
110280xx02x1xx 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術　その他の動脈等 手術・処置等２－１あり 29 33.59 36.38 24.14% 70.72
110280xx99020x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－２あり　副傷病なし 25 10.00 8.97 4.00% 68.04
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等１-なし　手術・処置等２－なし　副傷病なし 24 15.08 12.23 12.50% 71.92
180040xx01x0xx 手術・処置等の合併症 内シャント又は外シャント設置術等 手術・処置等２－なし 14 20.36 12.41 7.14% 73.79
腎臓内科はIgA腎症をはじめとする慢性腎炎症候群・急速進行性腎炎などに対して、確定診断を必要するため腎臓に針を刺し組織を採取するための検査（腎生検検査）を行います。組織診断することで、臨床診断と合わせて、より確実な治療を行うことができます。最近は、高齢者の腎疾患も多彩で、臨床的診断が困難例も多く、当院では、高齢者にも積極的に腎生検検査を行っています。年間約40例程度行っています。
また、透析用のシャントの閉塞などによりシャントの再建築術やシャントの拡張術を行うために入院をする手術・処置等の合併症も多くなっております。
血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等２－２あり 68 41.82 40.97 8.82% 65.90
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等２－４あり　副傷病なし 65 20.08 16.48 3.08% 69.65
130030xx97x3xx 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等２－３あり 32 30.16 34.49 12.50% 72.25
130030xx99x30x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等２－３あり　副傷病なし 31 21.32 17.04 6.45% 75.06
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等２－４あり　副傷病なし 31 36.94 33.42 3.23% 70.42
近年、血液疾患の患者さんは、高齢化に伴う増加各種と有効な相次ぐ新薬の登場に伴う生存期間の延長のため、入院等で加療を必要とする患者さんが、年々増加しています。そんな中で、当院は、大分県別府市以北の人口　約40万人の中で、血液疾患と診断された症例をご紹介頂き、加療しています。症例数は、県下では、大分県立病院に次ぐ数で、年間新規入院患者さんが、約150名です。当院の患者さんの特徴は、やや高齢者が多いことと遠方からの紹介が多いことです。そのため、平均在院日数が、全国平均を上回ってやや上回っています。今後は、患者さんを治すことはもとより、紹介頂いた先生等と更に連携を密にし、在院日数の短縮化を図りたいと考えています。
腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx99x30x 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２－３あり　副傷病なし 17 6.24 6.83 0.00% 70.24
180050xx99xxxx その他の悪性腫瘍 手術なし - - 15.25 - -
060340xx03x00x 胆管（肝内外）結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等２－なし　副傷病なし - - 10.61 - -
040050xx99x4xx 胸壁腫瘍、胸膜腫瘍 手術なし 手術・処置等２－４あり - - 11.69 - -
06007xxx97x00x 膵臓、脾臓の腫瘍 その他の手術あり 手術・処置等２－なし　副傷病なし - - 14.08 - -
腫瘍内科はがんに対する薬物療法いわば抗がん剤治療を専門にする診療科です。近年抗がん剤は目覚ましい進歩を遂げ、多種多様な抗がん剤が世に出ており、投与方法も多岐にわたります。それに対応するために、当院では日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医が1名常勤しております。当院では、生活の質をできるだけ損なうことなく、必要な抗がん剤での治療を行えるよう、外来での化学療法を行える環境整備を整えてきました。約9割程度の患者さんが、外来で初回の化学療法を行っております。入院が必要な場合にも、できるだけ早期にご自宅での普段の生活にお戻りになられるよう、入院早期よりリハビリなどのサポートも行っております。
乳腺外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
（自院）		 平均
在院日数
（全国）		 転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２－４あり　副傷病なし 32 2.13 4.49 0.00% 54.63
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術　単純乳房切除術（乳腺全摘術）等 手術・処置等２－なし 14 13.14 10.15 0.00% 68.07
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの） 手術・処置等２－なし 10 8.50 6.37 0.00% 69.70
090010xx99x6xx 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等２－６あり - - 4.42 - -
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの（内視鏡下によるものを含む。））等 手術・処置等２－なし - - 11.45 - -
乳腺外科は乳腺の悪性腫瘍に対する手術で入院される方が大部分を占めております。また、1番目は抗がん剤による治療となっております。乳がんは精神的な負担が重いため、当院では常勤の女性臨床心理士がメンタルサポートをしており、メンタルサポートに力を入れています。
初発の５大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準（※）		 版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 49 - - 38 15 11 1 7
大腸癌 20 20 19 12 16 25 1 7
乳癌 30 22 18 - - 11 1 7
肺癌 27 - 22 87 - 39 1 7
肝癌 12 - - - - 26 1 7
※ 1：UICC TNM分類，2：癌取扱い規約
≪算出方法≫
①初発の５大がん病期分類別患者数
1）平成29年４月１日から平成30年３月31日に退院した患者を抽出
2）1）のうち５大がん患者を抽出する
3）2）で抽出した患者を初発、再発別に抽出する
4）3）で抽出した患者を病期分類別に集計する

②５大がん再発入院患者数
1）平成29年４月１日から平成30年３月31日に退院した患者を抽出
2）1）うち５大がん患者を抽出する
3）2）で抽出した患者のうち再発患者を集計する

≪解説≫
平成29年度の初発５大がんを病期ごとに、再発５大がんでの入院患者数を掲載しています。
この指標により、当院での５大がんの病期別診療実績と、５大がんの再発治療実績が確認できます。
当院では、がんの患者さんの治療に力を入れておりますので、上記５大がん以外のがん患者さんを合わせますと、年間約750人程のがん患者さんの治療を行っています。尚、-は１０件以下の数字です。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数		 平均年齢
軽症 20 9.35 58.25
中等症 81 13.51 76.35
重症 26 13.50 81.81
超重症 - - -
不明 - - -
≪算出方法≫
①平成29年4月１日から平成30年３月31日に退院した患者を抽出
②①で抽出した患者のうち市中肺炎に罹患して入院した患者を抽出
③②のうち重症度別に集計した患者数

≪解説≫
平成29年度に市中肺炎を患って入院した患者さんの重症度ごとの平均年齢と平均在院日数を算出しています。
この指標により、当院の市中肺炎における診療実績がわかります。
この指標では、重症度が上がると年齢が高くなる傾向にあります。
肺炎は救急で多くの患者さんが入院してきますが、当院では24時間受け入れできる体制を整えています。
尚、-は１０件以下の数字です。

≪用語≫
①市中肺炎とは
　市中肺炎とは、病院外で日常生活をしていた人が発症する病気で、入院では主に注射抗菌薬を投与しての治療が主となる病気です。
②肺炎の重症度について
　日本市中肺炎ガイドラインによる重症度分類法Ａ－ＤＲＯＰシステムを基に分類しています。分類法は別表1を参照してください。
③平均在院日数とは
　平均在院日数とは、患者さんが入院してから退院までの平均日数を算出したものです。
（計算方法）
　各重症度で入院した市中肺炎患者の入院延日数 ÷ 各重症度で入院した市中肺炎の患者
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 109 23.41 77.07 57.98%
その他 10 20.90 76.00 3.36%
≪算出方法≫
①平成29年４月１日から平成30年３月31日に退院した患者を抽出
②①で抽出した患者のうちＩＣＤ-10コードの脳梗塞の分類に罹患して入院した患者を抽出し集計した患者数

≪解説≫
平成29年度に脳梗塞を患って入院した患者数を掲載しています。
これにより、当院の脳梗塞で治療した患者さんの数を確認することができます。
脳梗塞の患者さんは、平均年齢が高いのが特徴です。平均在院日数も20日程度となっており、その後は６割近い患者さんが転院されリハビリ等の療養をされています。

≪用語≫
①脳梗塞とは
　脳梗塞とは、脳の血管が詰まることにより血流が止まってしまい、そこから先の脳細胞が壊死または壊死に近い状態になってしまう病気です。
②ＩＣＤ-１０コードとは
　ＷＨＯ（世界保健機関）によって公表されている分類法で、国際疾病分類と訳され、ＩＣＤ-10の10は国際疾病分類の第10版です。
　分類はアルファベットと数字により符合されており、全22章から構成されています。
③転院率とは
　転院率とは、対象の疾患の患者さんが他の病院へ転院して行った数を算出したものです。
（計算方法）
　各傷病名で入院し転院をした患者 ÷ 各傷病名で入院をした患者
診療科別主要手術別患者数等（診療科別患者数上位５位まで）ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満） 101 0.71 1.30 1.98％ 72.91
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 60 0.75 9.58 5.00% 72.55
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（早期悪性腫瘍粘膜下層） 43 0.02 6.74 0.00% 74.21
K708-3 内視鏡的膵管ステント留置術 32 1.16 9.63 6.25% 73.84
K6534 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術（その他） 25 0.00 5.28 0.00% 70.60
消化器内科では、大腸ポリープに対する内視鏡的ポリープ切除術は101件実施しており最多となっております。外来日帰り手術として大腸ポリープ切除をしていますので、外来と入院での実施件数を足しますと県内トップクラスの実施件数をとなっております。次に内視鏡的胆道ステント留置術や膵管ステント留置術は緊急で実施することが多いので、当院では24時間実施できる体制を整えております。また3番目の胃がんに対する内視鏡的手術ですが、内視鏡的に実施することで侵襲性が低く術後約7日で退院しており早期の社会復帰ができていることが解ります。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他） 101 2.97 5.66 2.97% 72.60
K5972 ペースメーカー移植術（経静脈電極） 33 3.58 14.09 9.09% 79.94
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術（不安定狭心症） 26 0.08 10.35 3.85% 72.15
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術（急性心筋梗塞） 21 0.00 16.14 9.52% 71.57
K5463 経皮的冠動脈形成術（その他） 17 3.00 4.18 0.00% 73.71
循環器内科では、ペースメーカー移植術以外はすべて心筋梗塞や狭心症に対する手術となっております。経皮的冠動脈ステント留置術とは、心臓の冠動脈狭窄部に細いワイヤーを通しバルーンで拡張後、ステントと呼ばれる金属性の網目状の筒を狭窄部位に再狭窄防止のため留置するものです。当院では合計148件と県内トップクラスの症例数を有しています。また、冠動脈形成術は前述したステントを留置する前のバルーン拡張までをする術式です。急性心筋梗塞に対する手術については、緊急を要する症例が多いため当院では24時間体制で実施できる準備を整えています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 98 3.76 4.43 4.08% 62.92
K6335 ヘルニア手術（鼠径ヘルニア） 50 0.22 3.40 2.00% 69.76
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 38 2.84 13.29 2.63% 69.24
K655-22 腹腔鏡下胃切除術（悪性腫瘍手術） 20 3.45 17.20 10.00% 73.20
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術（両側） 16 0.81 2.94 0.00% 56.38
胆嚢・鼠径ヘルニア・結腸癌・胃癌が上位を占めいています。市中病院の消化器外科にあって、標準的な疾患が上位に来ていると思われます。胆嚢はここ2年は全例腹腔鏡下で行えており、。近年では胃切除・結腸切除も8割以上と高い割合で、腹腔鏡下手術となっています。癌に対する腹腔鏡下手術での我々のスタンスは、腹腔鏡下で安全にできる操作は腹腔鏡下に遂行し、安全性や操作性で開腹が適切と判断された場合に、必要なだけ開腹創を設けて手術を完成させていきます。このような取り組みにより、無理のない低侵襲手術を心がけています。鼠径ヘルニア手術では、従来からの前方アプローチ（クーゲル法）と腹腔鏡下手術（TEP）を患者に応じて選択しており、当科の特徴の一つと言えます。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術（上腕・大腿） 70 4.79 24.60 78.57% 81.56
K0811 人工骨頭挿入術（股） 44 5.25 23.45 84.09% 79.09
K0462 骨折観血的手術（前腕・下腿） 36 2.92 14.31 16.67% 67.06
K0821 人工関節置換術（股・膝） 23 2.22 27.30 4.35% 71.17
K0483 骨内異物除去術（前腕・下腿） - - - - -
整形外科では、骨折に対する手術が１番目と３番目になっています。１番目は太ももの骨に対する手術がほとんどとなっており、１番目２番目は股関節に対する手術ということになります。これは平均年齢を見ればわかりますが、高齢者が転倒をして受傷するケースがほとんどです。早期に手術を実施して、当院より専門的なリハビリを行ってもらうためにリハビリの専門病院へ転院をして頂いてます。次に３番目の骨折の手術ですが、ほとんどが下腿骨（すねの骨）に対する手術となっています。4番目の人工関節置換術ですが、変形性膝関節症に対するものと、股関節の骨折に対するもの実施数がほぼ半々となっております.
形成外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）（長径２ｃｍ未満） 19 0.00 2.11 0.00% 58.00
K0062 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径３ｃｍ以上６ｃｍ未満） 15 0.00 3.67 0.00% 51.00
K6261 リンパ節摘出術（長径３ｃｍ未満） 14 0.00 4.21 0.00% 65.64
K0061 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径３ｃｍ未満） 13 0.00 2.46 0.00% 56.85
K0063 皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径６ｃｍ以上１２ｃｍ未満） - - - - -
形成外科の入院手術は、通院で治療困難な皮膚・皮下腫瘍の摘出術が最多です。腫瘍が大きい・深部にある、患者さんが幼少などの理由で、局所麻酔で手術困難な症例は全身麻酔で手術を行っています。
次いで多いのは、主に血液内科からの依頼によるリンパ節摘出術です。悪性リンパ腫などのリンパ系疾患の診断のため、頸部・腋窩・鼠径部の表在リンパ節の摘出を行っています
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 13 1.15 17.92 53.85％ 76.69
K1781 脳血管内手術 １箇所 - - - - -
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング １箇所 - - - - -
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術（その他） - - - - -
K172 脳動静脈奇形摘出術 - - - - -
脳神経外科での手術は慢性硬膜下血腫が多くなっています。慢性硬膜下血腫とは外傷後１-２か月の間に脳を覆っている硬膜と脳の間に血がたまる病気で、血腫が脳を圧迫して様々な症状が現れます。この手術は頭皮に小切開を加え、頭蓋骨に穴を開け、血腫を洗い流すものです。局所麻酔で行うことができますので、高齢者でも安全に行うことができます。また、くも膜下出血の原因である脳動脈瘤に対するクリッピング術や脳血管内手術、頸動脈狭窄症に対するステント留置術も行っています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超える） 25 1.92 22.08 0.00% 70.92
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（部分切除） - - - - -
K5131 胸腔鏡下肺切除術（肺嚢胞手術（楔状部分切除）） - - - - -
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（区域切除） - - - - -
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 - - - - -
呼吸器外科では、肺の悪性腫瘍に対する手術を実施しております。肺がんは高齢の方が罹患することが多いので、なるべく侵襲性を低くするために胸腔鏡下での手術を実施し術後の経過が良好になるように努めています。
腎臓外科・泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ｲ 膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（電解質溶液利用） 36 0.89 6.56 0.00% 73.17
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 33 0.21 6.15 9.09% 77.12
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 32 0.63 3.66 0.00% 65.63
K8411 経尿道的前立腺手術（電解質溶液利用） 15 0.53 6.67 0.00% 72.53
K802-21 膀胱脱手術 メッシュを使用するもの 10 1.50 6.80 0.00% 72.30
腎臓外科・泌尿器科では、膀胱脱手術以外は尿道を介して手術を実施しております。尿道を介して手術を実施すると術後の回復が早いとされております。手術の内容をみると、1位は膀胱の悪性腫瘍の手術で平均年齢が73歳と高齢ですが、術後約7日と早期に退院できており前述のことを裏付ける結果となっております
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント設置術 65 7.45 20.06 15.38% 70.74
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術 10 7.20 25.10 10.00% 64.20
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満） - - - - -
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術（その他） - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術（その他の動脈） - - - - -
　慢性腎不全が進行すると腎代替療法が必要となります。　CAPD（腹膜透析）と血液透析があります。　腹膜透析は体に優しく24時間緩徐に透析を行います。自宅でできる治療法で、高齢者に特に適しています。また、若年者でも自宅でできる治療法で、有効に時間を活用でき社会復帰がより容易となります。この治療を行うためには腹膜透析カテーテルをお腹に留置する手術が必要となります。　当院では、在宅治療を勧めており、以前より積極的に取り組んでいます。　（年間10例程度）
　一方、血液透析を行うためには、内シャント作成術という手術を必要とします。年間血液透析導入は40-50例です。　内シャントは全身状態などにより、シャント狭窄・閉塞など来たし、血管拡張術や再建術など観血的治療を必要とすることが多々あります。より良い血管を維持・管理できるように努めていますが、自己血管が難しい方は、人工血管留置手術なども必要となります。透析治療導入時の入院や、各種血管トラブル対処のための入院などあります。
　腎不全透析中の方は、免疫力の低下・低栄養・血管合併症などを発症しやすく、各種合併症に対する治療のための入院などがもかなりあります。
乳腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数		 平均
術後日数		 転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術（腋窩部郭清を伴わない）） 14 1.00 14.07 0.00% 68.36
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの） 11 0.91 6.18 0.00% 69.27
K4765 乳腺悪性腫瘍手術（乳房切除術・胸筋切除を併施しない） - - - - -
K6274 リンパ節群郭清術（腋窩） - - - - -
K4764 乳腺悪性腫瘍手術（乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴う）） - - - - -
乳腺外科は乳腺の悪性腫瘍に対する手術で入院される方が大部分を占めております。また、1番目は抗がん剤による治療となっております。乳がんは精神的な負担が重いため、当院では常勤の女性臨床心理士がメンタルサポートをしており、メンタルサポートに力を入れています。
その他（ＤＩＣ、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率）ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 23 0.41%
180010 敗血症 同一 10 0.18%
異なる 20 0.36%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 62 1.11%
異なる - -
≪算出方法≫
①平成29年４月１日から平成30年３月31日に退院した患者を抽出
②①より播種性血管内凝固、敗血症、その他の真菌症、手術・術後の合併症の患者を抽出
③②より入院契機病名を抽出
④傷病名と入院契機の病名を比較し同一と異なる件数に分類し集計する

≪解説≫
平成29年度に入力した患者のうち、播種性血管内凝固、敗血症、その他の真菌症、手術・術後の合併症の患者数を掲載しています。
このことにより、上記４傷病名により最初から入院してきたのか、入院後に発症したのかを確認することができます。
当院ではほとんどの患者さんが、入院時より発症しております。また、手術術後の合併症については、発生率が極めて少ない数値となっております。

≪用語≫
①発生率
　発生率とは各傷病名が全体の入院患者数に対しどれだけ発生したかを算出したものです。
（計算方法）
　各傷病名を患った患者数 ÷ 平成29年度に入院した患者数
②播種性血管内凝固
　播種性血管内凝固とは本来出血箇所のみで起こる血液凝固反応が、全身の血管内で起こる病気です。全身の血管内で微小な血栓（血の塊）が出現し微小　の血管が詰まることにより、臓器障害を起こす。また、凝固因子や血小板を使い果たしてしまうことで、出血症状が出現する病気です。
②敗血症
　敗血症とは、様々な原因で細菌に感染し、感染が全身に波及したもので、無治療では多臓器不全などを起こす非常に重篤な病気です。
③その他の真菌症
　真菌とはカビのことです。代表的な真菌は水虫で知られる白癬菌です。入院する代表的な症状は真菌による肺炎等が挙げられます。
④手術・術後の合併症
　これは、当院で起きたものばかりではなく、他院で起こったものも含まれます。特に入院契機と同一の件数については、入院当初より該当の傷病名に罹患しているこ　とになり、他院で起こったものの可能性が高いことになります。
　また、これらは決して医療ミスではないことを申し添えておきます。手術をする限りは、どなたでも合併症が起こる可能性があり、手術の同意書に同意していただく時　も、ご説明しております。
更新履歴
2017/09/29
平成29年度版病院指標を公開しました。