Gastrointestinal Surgery
消化器外科

診療科案内

年間手術件数はここ数年大きな変化はなく、総数500例(全身麻酔350例)前後で推移しています。一般外科として胆嚢疾患を年間100例、鼠径ヘルニアが70例、肛門疾患50例、悪性腫瘍は胃がん40例、大腸がん60例、肝胆膵がんを50例程度手術しています。腸閉塞・虫垂炎・腹膜炎等の急性腹症も計70例程あります。
4名の外科医で対応しており、多忙な毎日を送っています。
なお、当院は胃外科・術後障害研究会の「胃切除後障害対応施設」として活動しております。

胃切除後障害で困っている患者さんへ

診療内容・特色

手術術式は胆嚢・ヘルニア(TEP, IPOM)・虫垂炎・胃大腸がん・肝がん(部分切除)などで腹腔鏡下手術が大半を占めるようになっていますが、手術内容に応じて無理のない術式(開腹手術)を選択しています。胆嚢・ヘルニアは4泊5日、肝と胃腸は10日前後で退院されています。

がん診療では、手術ばかりではなく抗癌剤治療や放射線治療を駆使した集学的治療に力を入れており、腫瘍内科や放射線治療科と連携して、当院で大半のがん診療が遂行・完結できています。また不幸にも治癒が望めない患者様にも、院内に併設されている緩和病棟での治療を提案し、緩和チームと共同で診療しています。がん診療における様々な段階を他職種に協力頂きながらサポートしており、多忙な外科医もがん患者の最初から最期までの診療に携われる環境が整っています。こうした全人的な医療こそ、大分県がん診療連携協力病院としての最も重要な役割と考えており、今後も精力的に取り組んでまいります。

消化器の手術では、術後の食生活が大きく変わることがあります。とりわけ胃切除後は今までのように食べることができませんので、術後の食事指導は重要です。当院では以前から、胃切除後の食生活をサポートするために栄養士、看護師をはじめとしたスタッフと共同で食事療養セミナーである「胃なし会」を開催しています。胃切除後の患者様が一堂に集まり、大変有意義な一時となっています。またここ数年当院で膵切除術を受けた患者が増えており、膵切除後の膵機能低下による栄養障害(糖尿病や消化酵素不足)に対する診療にも力を入れています。

地域の中核病院の一翼として、高齢者の腹部疾患に対する外科治療などにも精力的に取り組んでいます。高齢化社会が加速度的に進む中で、90歳台の患者様にも手術をする機会が増えています。それだけお元気な高齢者が増えているのですが、離床や自宅復帰が想定内・外に難しくなることがあるのも事実です。難しい問題がありますが、ご家族や近隣の医療機関とも連携を密にして、高齢者一人一人を見つめながら、正しい治療が提案できるように日々努力を続けています。

担当医師

主任外科部長 / 消化器外科部長 / 肝胆膵疾患センター長
柴田 浩平Shibata kohei
卒業大学
大分医科大学(平成3年卒)
大分医科大学大学院医学系研究科生理系専攻(平成12年卒)
取得専門医・認定資格 他
  • 医学博士
  • 日本外科学会専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会専門医・指導医
  • 日本肝胆膵外科学会高度技能指導医(評議員)
  • 日本消化器病学会専門医・指導医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • がん治療認定医
  • 日本臨床外科学会会員
  • 日本内視鏡外科学会会員
  • 日本癌治療学会会員
  • 日本膵管胆道合流異常研究会会員
  • 日本膵臓学会会員
  • 日本腹部救急医学会会員
消化管外科部長
野口 琢矢Noguchi Takuya
卒業大学
大分医科大学(平成10年卒)
広島大学大学院(平成17年卒)
取得専門医・認定資格 他
  • 医学博士
  • 日本外科学会外科専門医
  • 日本消化器病学会消化器病専門医
  • 日本消化器外科学会消化器外科専門医・指導医
  • 日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 日本食道学会食道科認定医
  • 日本癌学会会員
  • 日本癌治療学会会員
  • 日本臨床腫瘍学会会員
  • 日本胃癌学会会員
  • 日本大腸肛門病学会会員
  • 日本消化器内視鏡学会会員
  • 日本臨床外科学会会員
  • 日本腹部救急医学会腹部救急認定医
局員
松田 佳恵Matsuda Kae
卒業大学
大分大学(平成30年卒)
局員
石嶋 亮太Ishijima Ryota
卒業大学
大分大学(令和2年卒)